おちおち死んでもいられない! 葬儀に関するトラブル
内容
葬儀は、ほとんどの場合、突然しかも急いで契約しなければならないため、トラブルになる可能性があります。
高額になることがあるにも関わらず、 事業者選びや葬儀内容等の検討・準備の時間が少ないのが実情で、消費生活センターにも相談が寄せられています。
【県内事例@】
夫が亡くなり、1年前に加入していた葬祭互助会の会場で葬儀を行った。
葬儀費用について、何種類かあり、そのうちの一番低額なもので依頼し、 その金額について支払ったが、未払いがあるとの連絡がきた。
また、互助会について今回は利用できないと言われ、納得できない。
(70代 女性)
【県内事例A】
高齢の祖母が、冠婚葬祭互助会を2口契約している。
7年前、祖父が亡くなった際に契約したもののようだが、祖父も2口契約しており、うち1口 分は祖父の葬儀で使ったが、もう1口分が残っている。
現在、祖母が3口 分使える状況だが、一度に使えるのは1口分のみとのことで、1口分も 必要ない。
(契約当事者:80代 女性)
【アドバイス】
- もしもの時に慌てることがないように、葬儀について情報収集をしましょう。
親族が集まったときなど事前に話し合いをしておくとよいでしょう。
- 提示された費用の中には、何が含まれていて、何を追加しなければならないか、またその金額はいくらか、などをよく確認しましょう。
- 冠婚葬祭互助会を利用する場合、契約内容や利用の条件などをよ確かめましょう。
加入後、長期間経過していて、契約内容がわかる書面が手元にない場合などは、一度業者に問い合わせし、契約内容をきちんと把握しておくとよいでしょう。
更に家族でその情報を共有しておくと、いざという時に、慌てることなく対応できます。
- 高齢者が冠婚葬祭互助会に加入する際は、本当に必要かどうかよく考え、できれば家族と相談したうえで契約しましょう。
高知県立消費生活センター 地域見守り情報97号より
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