− 収入が得られると誘導されたサイトでメール交換 −
最近の相談をみてみると、内職紹介サイトやアルバイト情報サイトに登録をした後、出会い系サイトからメールが来るようになったというものが目立つ。
これは、内職や仕事を探している人が収入を得られるなどとうたったインターネット上の広告やチラシに掲載されているURLをクリックし、空メールを送ることにより、その後、出会い系サイトからメールが届くようになる。
このケースでは、いつの間にか"出会い系サイト"に誘導されているため、"出会い系サイト"に登録したという意識がない消費者もみられる。 しかし、消費者が「サクラにだまされた」等と消費生活センターに相談を寄せても、出会い系サイト業者等は「サクラなんていない。メール交換サービスはきちんと提供している」等と回答し、返金には応じない。
確かに、メール交換サービスが提供されていることは事実であり、消費生活センターでは、「サクラ」の存在を確認することは難しい。 加えて、交換していたメールを保存している、
記録を残している例が少ないこともトラブル解決を難しくしている。
相談が多く寄せられる"出会い系サイト"は、広告や表示、迷惑メール等の問題点がみられる場合もあるが、まずは消費者がトラブルに遭わないよう十分に注意する必要がある。
トラブルが多発する"出会い系サイト"とは・・・・・・・・・・・・・
◆特徴
"出会い系サイト"の多くは、メール交換等のサービスを利用する度に費用が発生する仕組み
(都度課金)になっている。
◆消費者が"出会い系サイト"を利用する主な目的
【出会い型】
異性の相手との
"出会い"を目的としてメール交換を行う。
相手に会うために必死にメール交換を続けることで、利用料が高額になってしまう。
【同情型】
著名芸能人やそのマネージャー、その他の
悩みを抱えているという人の相談等に応じるためメール交換を行う。
途中で、やめたいと思っても、責任感や同情心等からやめることができず、利用料が高額になってしまう。
【利益誘引型】
「高収入が得られる」等というメールや広告やチラシ、内職情報サイト等がきっかけとなり、出会い系サイトでメール交換を行うケース。
「悩みを聞く仕事をするためにはポイントを購入する必要がある」、資産家等を名乗る人物から「あなたに高額の資金援助をするために手続きが必要だ」等と言われ、指示されるままに利用料等を支払ったものの収入や仕事は得られない。
【アドバイス】
1.
「お金をあげる」「簡単に高収入」等のメールには注意する。将来得られるという収入を前提とした支払いを避ける。
2.メール交換やランクアップ等のサービスを利用する度にサイト利用料が発生する仕組み
(都度課金)の場合は、特に注意する。
3.トラブルに遭ったと感じたら、すぐに最寄りの消費生活センターや各地の弁護士会等に相談する。
★国民生活センターHPより